アンティークキルトとは

キルトとは、表裏の生地とその間の樹脂綿や羊毛キルト綿などの芯を合わせて3層を重ねてキルティングしたものを言います。キルトは、中世ヨーロッパで兵士が鎧の下に着る胴着として用いられていましたが、17世紀後半に清教徒を乗せたイギリスのメイフラワー号がアメリカに到着したのを期にアメリカンに伝わったのがキルトの原点です。キルトは三枚の布を重ねて作られていますので布地の強度もあり、また保温に優れています。開拓時代に着古した衣類を継ぎ合わせて布団代わりにしていたことが広まり、パッチワークキルトが生まれました。アンティークキルトとは、昔に作られたキルトのことをいい、アンティーク家具などの同様、大変価値のあるものとされています。アメリカンキルトとは、アメリカで作られたパッチワークのベット掛けのことを指します。

アンティークキルトの種類

アンティークキルトの種類は数多くありますが、いくつかご紹介します。初期のキルト「リンゼーウールゼーキルト」イギリスのサッフォーク地方のリンゼイで初めて作られた縦糸が麻、横糸がウールの織物(リンゼーウールゼー)で、当時この布地は冬用のペチコート、スカートなどに使用されました。頑丈で温かく、厳しい寒さのアメリカ北部で作られました。「ホワイトキルト」18世紀の終わりから19世紀初めに流行した大きな布と取り組み、全体のステッチデザインで効果を出すキルトです。キルティングだけをしたものと、トラプントまたはスタッフドキルトといわれるものがあります。ホワイトキルトには、パッチワーク無しの表布・キルト芯・裏布の3枚を合わせてキルティングだけをしたものと、トラプントまたはスタッフドキルトといわれるものがあります。ホワイトキルトはとても手間がかかるキルトです。

キルト展

キルト展は三越など各地で行なわれていますが、三浦百恵(山口百恵)さんの作品も毎年出品されていることも有名ですね。キルト展で最大のイベントといえば、毎年、東京ドーム(東京都文京区後楽)で「東京国際キルトフェスティバル」です。今年の「東京国際キルトフェスティバル −布と針と糸の祭典2008−」ではキルトコンテスト「日本キルト大賞」では、入選・入賞作品300点が展示されています。アンティークキルトでは、
世界的なキルトコレクター、シェリー・セガートさん監修のログキャビン17枚の内、リンカーン大統領の葬儀に使われた布を使って作られた“リンカーンの追悼キルト”も展示されていました。北欧のアンティークキルトでは、スウェーデン王子(現カール16世グスタフ国王)が1歳の誕生日に、お姉さんたちが作ってプレゼントした“王子のキルト”も特別に公開されました。

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